【緊急支援】ロヒンギャ難民支援が明日を迎えられるよう食糧を届けたい!

【緊急支援】ロヒンギャ難民支援が明日を迎えられるよう食糧を届けたい!

by 三輪 開人

現在の金額

¥1,154,000

SUCCESS!
目標金額 : ¥1,000,000

支援者数

107人

残りの日数

終了

このプロジェクトは、終了までに支援額が¥1,000,000に達した時点で成立となります。達成後にお申込みいただいた場合は、その時点で支払が確定します。

ミャンマーでの争いから逃れ、バングラデシュに避難してきたロヒンギャの人たち。2017年9月現在、40万人以上が満足な支援を受けられず、ギリギリの状態で生活しています。2000人が2週間生活するための食糧を届け、効率的な難民支援の仕組みをつくるために、皆さんの力を貸してください!

プロジェクトリーダー
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みなさん、こんにちは。三輪開人と申します。

 

私は7年前からバングラデシュの貧しい若者に対して教育支援をしております。誰もが誇りを持っていきられるよう、生まれた環境に関わらず、最高の教育を受けられるよう、現地の仲間たちと日々奔走しています。

 

そして今、私はバングラデシュを拠点に活動しています。キッカケは昨年のテロ事件。あの時、事件の現場からすぐ近くのホテルに泊まっていた私は3日間外に出ることができませんでした。

 

今日の食べ物も明日の命も不確かな中で、私を救ってくれたのは7年間一緒に走り続けて来た現地の仲間たちでした。土砂降りの雨の中を、みんな食べ物や飲み物を私の元へ運んでくれ、「何があっても俺が守る」と力強く励ましてくれました。

 


 

テロ事件を通じて、私はバングラデシュの怖さを知りましたが、同時にバングラデシュのことを心から好きになりました。

 

もっとバングラデシュの魅力をたくさんの人に知ってもらいたい。この国の人たちの明るさや温かさを知って欲しい。そう思った私は、こんな今だからこそ、バングラデシュを拠点にしようと決めました。

 

ところが、現在バングラデシュはまた大きな怒りや悲しみに包まれつつあります。それが「ロヒンギャ難民問題」です。

 


 

彼女はコデジャ・ベガマさん(52)。ミャンマーのラカイン州で生まれ育ち、20人を超える家族と共に幸せな人生を送ってきました。

 

ところがある日、突然家が燃やされ、親戚が目の前で射殺され、死に物狂いで10日間山道や川の中を歩き続けてバングラデシュへ逃れてきました。一緒に逃れることができた家族は8人で、残りの家族の行方は分かりません。

 

「何もかもを失いました。悪夢です」

 

泣きながら話すベガマさん。離れてしまった家族のことを想うと、夜もなかなか眠れず、「大丈夫、きっとまた会えるよ」と泣きながら励ます家族の人たち。

 

これが「ロヒンギャ難民問題」と呼ばれる問題の一部であり、8月末から毎日のようにバングラデシュでは悲しいニュースがテレビや新聞を埋め尽くしています。

 


 

Facebookのタイムラインにも毎日のように怒りや悲しみの投稿が溢れ、ミャンマー大使館の近くでデモを起こしている若者をニュースで見ると、涙が止まりませんでした。

 

「カイト、僕たちで何とかしよう!」

 

涙を止めてくれたのは、今度もバングラデシュの仲間たちです。あの時と同じように、悲しみや怒りに流されず、今目の前にある問題を一生懸命解決しようとする仲間たちに、私は目を覚ましてもらいました。

 

そして早速バングラデシュの国内で少額の寄付を募り、現地の仲間たちのボランティア活動をサポートしました。しかし、1ヶ月近く支援を試みる中で、現地の課題の深刻さと、より大きな支援の必要性を痛感し、皆さんの力をどうか貸していただきたくて、クラウドファンディングを始めることを決めました。

 

ロヒンギャ難民問題の深刻さ

 

「ロヒンギャ難民問題」は今に始まった問題ではありません。1970年代に一度、1992年に一度、合わせて20万人近い人たちがミャンマーからバングラデシュへ脱出しており、今年の8月までに30万に近い難民がバングラデシュの南部の国境近く移住していました。

 

しかし、現在のロヒンギャ難民は70万人を超えており、この1ヶ月の間に40万人以上の新しい難民がバングラデシュへ流れ込んできたのです(2017年9月28日時点:国連のWEBサイトによると推定48万人以上*)。あなたの住んでいる街に40万人の外国の人たちが流れ込んできたとしたら、その深刻さは簡単に想像できるでしょう。


これに対して、バングラデシュの政府はなかなか支援に踏み切れません。難民支援のために海外から届いた支援金が、イスラム過激派グループの活動資金や、来年度に控える政治資金に活用される恐れがあるなど不安の声も多く、現地の新聞でも支援に対して賛否両論です。これによって国際機関も大規模な支援活動を展開できず、現在は草の根の活動が中心となっている現状です。

 

そのような状況下で、私と現地の仲間たちは現在、ウキア群にあるクトゥパロン難民キャンプの周辺で支援活動を続けています。

 


 

9月上旬から現地ボランティアチームが、実際に現地調査を開始し、その度に寄付で集めた食料や防水ネット、それから蚊帳などを届けにいきました。

 




 

こういった活動を繰り返している中で、私たちはいくつかの壁にぶつかりました。

 

私たちのぶつかった壁

 


 

私たちのぶつかった壁は、大きく分けて3つありました。

 

(1)支援金が届かない

(2)ニーズが分からない

(3)物資が届けられない

 

これについて一つ一つご説明します。

 


 

まず支援金が届かない理由ですが、一番大きな理由は、先ほど紹介した国際機関が大規模な支援を展開できないからです。すでに十分な資金と活動計画があっても、バングラデシュ政府の意向が固まらなければ本格的な支援ができません。

 

一例として、国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)は2017年7月以前に登録された難民登録者に対してしか支援することができず、新たにやってきた40万人の難民に対して支援することが許可されていません。

 

もちろん長期的な難民支援は重要であり、大きな国際機関による支援も必ず必要になりますが、今日食べるものがなくてギリギリで生きている人には支援の手は届きません。

 


 

 

また、現地のニーズも事前にニュースや新聞で見聞きしていたことと、実際に現地の人たちへヒアリングした結果は大きく異なりました。

 

1家族の平均人数は予想以上の8人。移住スペースや調理器具を確保している家庭が多く、雨を防ぐ防水ネットが大量に余ってしまっている集落がありました。

 

また、雨季のため毎日のように降る雨を大きな瓶にためて、飲料水として利用している人たちもおり、食料確保の優先順位が高いことが段々分かってきました。

 

こうした把握が遅れた理由の一つが言語の違いです。ミャンマーではロヒンギャ民族はベンガル語を話す、と言われていますが、実際はバングラデシュの公用語であるベンガル語は通じません。

 

彼らは「ロヒンギャ語」や「アラカン語」と呼ばれる現地の言葉で話します。そのため、現地でヒアリングする際にも現地の言葉(何種類か存在する)を聞き分けることができる通訳がいないと、コミュニケーションを計ることも難しいことが分かってきました。

 


 

最後にぶつかった壁は、実際に物資を届ける方法でした。

 

上の写真は、車の窓からビスケットの入った袋を渡している写真ですが、ご覧のように大量の人たちが押し寄せ、車の周辺がパニックになります。

 

CNNのニュースによると、支援物資を受け取ろうとした女性1人と子ども2人が命を落としており、現地の新聞では、支援を届けようとした現地NGO職員も亡くなってしまったというニュースが流れております。


 

こういったニュースが続き、現在バングラデシュ政府は大型のトラックを利用した物資輸送を基本的に禁止しています。これにより、大きな国際機関による物資輸送が困難になり、支援が遅れると同時に、輸送物資が届かないことによって更に大量の人たちが車に押し寄せてくる危険性が増してきたのです。

 

私たちの支援の3つの工夫

 



こういった壁に対して、私たちは支援する上で3つの工夫をしています。

 

(1)パートナーシップ作り

(2)最適な食糧計算

(3)物資配給トークン制度

 

これも一つ一つご紹介させてください。

 


 

今回支援を始めるにあたって、3つの団体とパートナーシップを結んで支援を行うことにしました。まず海外から支援受入窓口として、これまで7年近く一緒に教育支援をしてきたBacBon FoundationというNGO、次に今回の難民支援において資金提供先と現地NGOとのネットワーキングを専門にしているMulti-ServeInternational(MSI)、最後にMSIから紹介を受けたHELP Cox’s Bazarという現地で20年以上難民支援をしてきたNGOの3団体でチームを作ることを決めました。

 


 

正確にいうと、既にチームはできていました。BacBonの代表マヒンとMSIのニハッドは大学の頃からの親しい友人であり、MSIのニハッドとジョニー氏との信頼関係も既に構築されていたことから、今回の支援は活動開始から1ヶ月経った今も順調に続けることができています。

 

これは私がバングラデシュで7年間活動する中で学んだことの一つでもありますが、この国の人たちは信頼関係がきちんとできていると素晴らしい突破力が生まれ、今回も「どの団体と一緒に活動するか」よりも「誰と一緒に活動するか」を優先して正解だったと思います。

 


 

次の工夫は、最適な食糧計算です。

 

現地視察チームからの報告を受けて、私は世帯ごとの平均人数と、家族でともに過ごすために必要な食糧を計算しました。

 

現地のスタッフからの意見や、国際機関やNGOが他国の緊急支援で提供していた物資を踏まえて、お米・豆・砂糖・塩・油の5種類を1袋にまとめて渡す方法がベストではないかと考えました。

 



 

ちなみに、これはWFPが過去に実施したシリア緊急支援の配布物資と同じ内容であり、偶然ですが現地スタッフの意見もぴったり一致しました。


あとは家庭で普段食べている食事から少しだけ量を減らし、これだけあれば生活に困らないという量を決めた結果、1家族8人が1週間生活するために必要な食糧が定まりました。

 

値段は日本円換算で1,600円。重さは1週間分で17kgなので、一気に2週間分渡すことも可能だと思いますが、周りの人たちと奪い合いになることを避けたく、またこの後説明する移動距離を考えて、1週間分に設定しました。

 


 

最後に。これが一番悩んだ点ですが、食糧をどう配布するか考えた結果、トークン制度を活用することに決めました。いわゆる「事前引換券」を渡す方法になります。

 

現地視察レポートを確認していると、ある程度食糧が確保できている家と、そうでない家に別れることが分かりました。これに対して、限られた食糧を1人でも多くの困っている人に届けるには、食糧不足でギリギリの状態で暮らしている家庭に優先してトークンを配布し、次の日に指定の場所まで食糧を取りに来てもらう方法になります。

 

この方法によって、先ほど紹介した物資輸送の問題を解決することができます。物資を乗せた車に大量の人たちが押し寄せてくるリスクを防ぐことができ、物資を受け取る人たちも無理やり道ゆく車から物資を獲得しようと無茶をする危険を減らすことができます。

 

このやり方を少しでも普及してもらいたく、他のNGOにも相談したのですが、手間や人数がかかることや、実際にやったことがないから協力できないという指摘をもらい、まずは成功事例を作り、より多くの団体に活用してもらう方法を今みんなで一緒に考えています。

 

皆さんへのお願い(100万円あればできること)

 



今回、支援のために購入する食糧はお米・豆・砂糖・塩・油の5種類です。これらの食糧を1週間分ずつの袋に詰めて、合計250家族(2,000人)に対して合計2回配布したいと考えています。

 

その際には、どの家庭が食糧に苦しんでいるのかトークン制度を活用しながらマッピングし、さらに必要食糧やトークン配布方法を他のエリアに活用できるよう簡易マニュアル化することを想定しています。

 

今回の目標金額100万円を達成できれば、2000人が2週間食糧に困らず生活することができると思っており、どうしてもこの目標を2週間以内に達成し、10月中にバングラデシュの活動を加速させたいと考えています。

 


 

「10月を乗り越えることができれば」

 

これは現地チームが合言葉のようにつぶやいている言葉なのですが、上の図のように11月になると乾期になり、気温が下がり、降雨量も一気に減ります。

 

それだけではなく、バングラデシュの政府方針が固まれば、大きな国際機関が本格的な支援を開始することができ、UNHCRも難民登録が開始できるようになります。

 

つまり、支援が必要なのは「今」なんです。そのため、約2週間という短い期間ではありますが、ぜひ食糧に困ってギリギリの状態で生きている人たちが、家族みんなで明日を迎えられるよう、どうかご支援よろしくお願いいたします。

 

最後に

 

「誰の責任とか、誰が悪いとか、そんなことはどうでもいい」

 

ロヒンギャ難民のサポートをしようと決めたその日、私はバングラデシュの仲間たちと一緒に、真っ向から向き合わなければならない問題を再確認しました。

 

仮にロヒンギャの人たちがこれまでミャンマーに不法で滞在していたとしても、バングラデシュに流れ込むきっかけが警察による正当防衛であったとしても、政治的な対立などの理由からバングラデシュ政府や国際機関が動きにくい状態であっても、難民の長期的な受け入れが非常に困難だったとしても、そんなことはどうでもいいんです。

 

今、私たちの手の届く範囲に、今にも命を失いそうな人たちがいます。彼らの必要なものもわかっていて、それを届ける方法もあります。彼らの明日を私たち一人一人が作る、そんなサポートができるんです。

 

今、「テロリスト予備軍」と世界中から叩かれたバングラデシュの優秀な若者たちが、世界で最も難しい問題と言われる難民支援に挑んでいます。それを他人事で絶対終わらせたくありません。

 

明日を迎えることができないかもしれない人たちを助けるために、彼らを助けようと奮闘している若い挑戦者たちのために、ぜひ皆さんの力を貸してください。どうかよろしくお願いいたします。

 

支援のスケジュール

 

今回のクラウドファンディングで集まったお金は大至急バングラデシュへ送り、現地の緊急支援に活用します。

 

このmoonshotは、サービス利用手数料が無料であると同時に、プロジェクト終了後3営業日以内に入金されるため、みなさんからの支援を1円でも現場に、そして1日でも早く届けることができます。

 


 

緊急支援開始後は、現地の活動を順次報告いたします。

 

・支援金が日本から現地に届くまでの流れ

・食糧配布の活動内容(トークン制度の効果)

・食糧をお渡しした人たちからの感想

 

こういった情報はこのプロジェクトページ上で更新していきます。

 

他にも知りたい情報や、より効果的な支援をおこなうためのご意見がありましたら、このプロジェクトページ上でコメントいただければ幸いです。

 

リターン内容

 


 

今回のご支援いただいた金額は、すべて食糧不足で苦しんでいる人たちへの支援に活用いたします。

 

※支援の状況や成果については、バングラデシュより感謝の気持ちを込めてメールでご報告差し上げます。

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¥4,000

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【8人に2週間分の食糧を】

今回のご支援いただいた金額は、すべて食糧不足で苦しんでいる人たちへの支援に活用いたします。

※支援の状況や成果については、バングラデシュより感謝の気持ちを込めてメールでご報告差し上げます。

リターン実行予定日: 2017年11月30日

支援者 : 56人

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¥10,000

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【20人に2週間分の食糧を】

今回のご支援いただいた金額は、すべて食糧不足で苦しんでいる人たちへの支援に活用いたします。

※支援の状況や成果については、バングラデシュより感謝の気持ちを込めてメールでご報告差し上げます。

リターン実行予定日: 2017年11月30日

支援者 : 40人

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¥30,000

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【60人に2週間分の食糧を】

今回のご支援いただいた金額は、すべて食糧不足で苦しんでいる人たちへの支援に活用いたします。

※支援の状況や成果については、バングラデシュより感謝の気持ちを込めてメールでご報告差し上げます。

リターン実行予定日: 2017年11月30日

支援者 : 6人

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¥50,000

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【100人に2週間分の食糧を】

今回のご支援いただいた金額は、すべて食糧不足で苦しんでいる人たちへの支援に活用いたします。

※支援の状況や成果については、バングラデシュより感謝の気持ちを込めてメールでご報告差し上げます。

リターン実行予定日: 2017年11月30日

支援者 : 3人

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¥100,000

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【200人に2週間分の食糧を】

今回のご支援いただいた金額は、すべて食糧不足で苦しんでいる人たちへの支援に活用いたします。

※支援の状況や成果については、バングラデシュより感謝の気持ちを込めてメールでご報告差し上げます。

リターン実行予定日: 2017年11月30日

支援者 : 2人

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