みんなのデータサイトによる東日本土壌ベクレル測定プロジェクト。セシウム134が消えてしまう前に、子どもたちと未来のために、今、土壌をベクレル測定して、放射能マップをつくります。放射能測定に必要な資金を募るmoonshotでのクラウドファンディング
こんにちは。「みんなのデータサイト」運営委員会事務局長の石丸と申します。どうぞよろしくお願いします。
「みんなのデータサイト」とは、2013年9月に正式公開され、全国の市民による放射能測定データを集約・検索ができるようにした、他に類を見ないウェブサイトです。
2015年3月現在、食品データを約1万検体検索できるに至り、多くの方から実際のデータが参考になったという声をいただいております。
今回、クラウドファンディングに挑戦するのは、我々の次のステップとして「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」を進めるためです。
【東日本土壌ベクレル測定プロジェクトの特徴】
●東日本17都県で1,700ヶ所以上の土壌を「深さ5センチで採取する」など統一した方法で採取して土に含まれる放射性物質の量を測定、地点間の数値の比較が出来ることを目指します(空間線量を測るだけの測定ではありません)。
●測定を行う市民測定室は、すべて「みんなのデータサイト」が独自に設ける「基準玄米による測定精度管理基準」を合格しており、正確な測定ができます。
●測定結果は「みんなのデータサイト」上で視覚化して、わかりやすい形で公開します。
2014年10月から各地域に採取グループが立ち上がりはじめ、土壌の採取が進む中、大きな課題は「測定資金」です。
多くの方にこの壮大なプロジェクトを知って、ご協力いただきたく、クラウドファンディングを始めることを協議し、挑戦を決意いたしました。
ぜひ、この「土壌プロジェクト」を必要とする理由や経緯をご覧ください。
※この動画はみんなのデータサイトのWEBサイトで掲載・使用しているものです。クラウドファンディングは「寄付控除」の対象となりませんので、ご注意ください。
~原発事故から4年。測定を続けてきて見えてきた、食品と土壌の測定結果~
2011年3月11日のあの大震災によって東京電力福島第一原子力発電所が、次々に過酷事故を起こし、世界的規模の放射能汚染を拡散させるに至りました。
私は全国26(2015年4月現在)の「みんなのデータサイト」の参加測定室の1つ、2011年12月にオープンした東京の国分寺市にある「こどもみらい測定所」の代表でもあります。
丸3年間、さまざまな測定をする中で、食品の汚染状況は、当初心配したよりも抑えられているケースが多く、放射性セシウムが検出される原因には幾つかの一般的傾向が見られることがわかってきました。
http://www.minnanods.net/art/source-cesium.html (原因の傾向表)
一方、土壌の測定では、これまでにお庭や公園や園庭や畑などあちこちの土壌を900検体ほど測定してまいりましたが、放射性セシウムが検出されない土壌はこれまでほとんどありませんでした。放射性セシウムはもはや「当たり前」にそこにあるものになってしまっています。本来、原子力施設などでは「1キログラムあたり100ベクレル(100Bq/kg)」を越えると「低レベル放射性廃棄物」としてドラム缶に入れて管理しなくてはならないはずの放射性セシウムがいまや東日本のかなりの範囲に存在するのが現状です。しかし、では一体どこにどの程度汚染があるのか、東日本全体の汚染状況を網羅した汚染マップは残念ながら見当たりません(空間線量マップはありますが、実際の土壌そのものを測定したものではありません)。
そこで、今回、全国の市民の力を集めて、この土壌ベクレル測定プロジェクトを行うことにいたしました。
原発事故から4年。当時1:1の割合で放出された、セシウム134と137。セシウム137の半減期は30年であり、土壌汚染はこの先長く続きます。その一方で、半減期が2年と短いセシウム134(福島第一原発由来である証拠)は現在、既に当初の4分の1に減衰し、今後徐々に測定できなくなってしまうという時間的制約があります(詳細は下記参照)。そこで、迷っている時間はもうなく、今が取り組み始めるべき大事なタイミングと判断しました。多くの地点を採取・測定した結果を再計算することで、例えば福島第一原発事故発生時などに遡った数値のシミュレーションも予定しています。
※半減期の10倍が経過すると、ほぼゼロに近づきます(セシウム137は300年)。
※ベクレルとシーベルト(空間線量)の違いについて。
http://www.minnanods.net/radinfo/rad_qa.html
「Q:ベクレルとシーベルトの違いは?」をご参照ください。
国で統一の基準で測定したデータがまったくない訳ではありません。しかし、限られた地域で、また数キロごとに1地点といった形での地点決定方法・データでは、実際に私たちが本当に知りたい場所の汚染状況を知ることはできません。「子どもたちが安全に遊べる場所はどこか」という不安、自分たちが暮らす「身近な場所の汚染の実情を知りたい」という思い・・・ いつまでたっても出口の見えない声を受け、私たちは多くの議論を重ねて「土壌測定プロジェクト」にチャレンジしようと決意しました。
私達は、広範囲に比較するために地点数を増やすことも大事だけれど、各地での採取・測定のプロセスそのものも大事だと考えています。たった1ヶ所測定するだけでも、その結果は測定数値となり、事実として迫ってきます。また、地元で測定をすることで、新たなつながりも生まれ、それがさらに広がっていくことでしょう。
信頼できるデータを積み上げることで、「安全」「危険」と決めつける前に、測定データをもとに話し合っていくことができるようになります。
人々が「事実がどうなのかわからない」状況から脱し、「知る」ことで、個人個人が判断し、またひとりでは出来ないことを社会に働きかけるための積極的な基礎データとして、活用されればと考えています。
http://www.minnanods.net/soil/
「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」は、東日本17都県にて1,700ヶ所以上(5,100 ヶ所測定出来るとかなり精密なデータになります)の測定を目標としています。
1ヶ所の測定に実際は2,000円の測定費と、土壌の返送料等事務費1,000円の計3,000円がかかるのですが、「みんなのデータサイト」では採取協力者からは測定料を頂かずに、資金協力をあらためて皆様にお願いすることとし、プロジェクト遂行に全力を注ぐ決断をしました。
■経費の内訳
様々な経費が必要です。主な内訳を記載します。
品目 | 単価 | 個数 | 小計 |
---|---|---|---|
土壌測定料 | 2,000円 | 1,700ヶ所 | 3,400,000円 |
土壌返送料 | 1,000円 | 340件(5ヶ所ずつ) | 340,000円 |
サンプリング講習会運営費 | 20,000円 | 17都県 | 340,000円 |
合計 | 4,080,000円 |
※上記は、1県あたり約100ヶ所の採取を行なった場合の数字です。
お手本となった「土壌プロジェクト・いわて」にならって約300ヶ所の採取を行うと、測定料は1,020万円に、土壌返送料は102万円となりプロジェクト全体の費用は1,500万円以上になると試算されます。
これ以外に経費として、システム維持関連費、事務局運営費(人件費含む)、チラシ印刷費等の費用がかかります。
私たちは、これまで個人や団体の皆さんからのご寄付や、助成金による資金集めなどに奔走してきましたが、プロジェクトが大きくどうしても不足する部分があります。クラウドファンディングを通し、活動を知って頂き応援して頂きたいとの思いから、moonshotでのファンドレイジングを決めました。今回第一弾という形で、チャレンジし、その後の資金調達状況(寄付、助成金など)を見て、再度クラウドファンディングにチャレンジしたいと思っています。
プロジェクトスタート当初は、採取協力者に測定費用を同時にお願いするやり方を検討していました。
しかし、「測定費用がかかると、協力したくても出来ない人が出てくる」「本当に困っている被災地の方々に、金銭的負担をかけたくない」「有料では目標にしている地図ができるほど沢山集まらないのでは」といった測定室の声がありました。
そして複数の測定室スタッフから出た「測定は無料にしようよ!」の心意気に、事務局もふるえるような思いで、資金は別途調達する道を選んだのです。
このプロジェクトは、全国の善意ある測定室のボランティア、スタッフに支えられて成り立っています。全国の測定室が活動を維持していけるよう、なんとか測定料を確保したいのです。どうぞ応援よろしくお願いいたします!
2014年10月から、山形、岩手、宮城、茨城、栃木、千葉、埼玉、東京などで、土壌採取(もしくは準備)及び測定が始まっています。
プロジェクトに参加してくださった方の声をご紹介します。
「埼玉県西部・土壌測定プロジェクト」から (Y・Jさん、S・Yさん)
子どもから泥んこ遊びを奪うことはできないという、事故後も捨てられなかった信念を持ちながら、この4年間、口を汚してしまった子どもを何度洗ってやったことでしょうか。子どもたちが放射性廃棄物を口に入れる、その現実の前で、一体全体、私は何をしているのかと背筋が凍りつく思いが、風化することはありませんでした。
子どもらが遊ぶ、過ごす場所の土壌汚染は今、一体どうなっているのか、10年後、50年後、100年後の私たちの子どもや孫の世代が生きていくかも知れないこの地域のきちんとしたデータを取りたいと、埼玉県西部を中心に土壌測定をはじめました。
また、山陽・四国・九州・沖縄に避難している友人・知人が、安心して帰って来られるかどうか、福島由来のセシウムが測定できるうちに、きちんと測定していきます。
もやもやとした不安を、具体的に、科学的に、明らかにしていくということの大切さを、今、痛感しています。
「土壌調査プロジェクト・いわて」から (A・Hさん、S・Kさん)
文科省、早川マップ等でおおよその汚染状況は把握していたつもりでしたが、実際に測定をしてみると公に認知されている以上に汚染されている場所、逆に少ない場所があるんだという詳細がわかり、汚染は一様でないことがはっきり見えてきます。
また、空間線量を測定中に風の影響で数値が変化すること(ほとんどの場合上昇)と、空間線量と放射能濃度が比例しないことのふたつがおぼろげながら解り、空間線量値を測定したからといって、その地域の汚染状況や健康影響の有無を判断することは出来ないということを体験できました。
公立の小中学校など、採取時に立ち会って頂いた所では行政による線量測定の結果を基に、安全であるか否かの認識を独自に持たれておられる教職員の方が多く、このプロジェクトにて線量ではなく実際の土壌中の放射能の量をデータ公開することで、より現実に沿った評価をして頂けるものと期待しています。
東京「どじょうマップの会・世田谷」から (M.Sさん)
この東京にも、放射性物質が降った事は明らかです。原発事故から4年が過ぎる今になっても、全国的な土壌の汚染調査が進まない中、自分たちの目と手で確かめ、未来の子どもたちに向けて記録をのこしたい。そんな気持ちで有志市民が会を結成しました。区の担当者とともに話し合いながら計画を進め、世田谷の測定マップの作成を実現したいです。メンバーの中心は、福島の親子を夏休みなどに世田谷区で保養受け入れを行っているグループの者です。安心して子どもたちが過ごせる場所かどうか、自分たちで確かめていく事の大切さを感じています。
このデータはまた、不幸な事故に遭遇した私たちが未来に遺す貴重な記録でもあります。未来を託す子どもたちのために、きちんと記録を遺していきたい。それが、大きな事故が引き起こされてしまった時代に生きる、私たち大人に課された責任ではないでしょうか。事故後4年が経過し、何事もなかったかのようになりつつある中で、土壌汚染の現実をできるだけ正確に広範囲に捉えていきたいと考えています。
今回、“あかいつぶつぶ”でお馴染みの「柚木ミサトさん」、東京電力の定例会見をずっと追いかけている「おしどりマコケンさん」が、このプロジェクトに賛同してくださり、皆様へのお礼でご協力を頂けることとなりました。
柚木ミサト:
yugi misato 画家 。3月11日の震災による原発事故後すぐに、福島県郡山市の教師と共に子どものための放射線学習テキストを製作し、4月の新学期にはその小学校全校生徒にテキストが配布される。テキストはインターネットを通じて全国へも発信。【あかいつぶつぶの絵】のアイデアは、その教師との会話の中で生まれた。現在も【あかいつぶつぶの絵】や、子ども用学習テキスト「みんなで防ごうほうしゃせん」「ほうしゃのうをやっつけろ!大作戦」は、使う人の心と愛とともに、日本だけにとどまらず世界へも広がり続けている。岐阜県在住のシングルマザー。2人の子どもが居る。
おしどりマコケン:
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。漫才協会会員。2003年9月コンビ結成。漫才師としての師匠は横山ホットブラザース。マコのアコーディオンによるシャンソンの演奏に合わせてケンが針金アートを見せる。マコは自由報道協会理事。東京電力福島第一原発事故後、随時行われている東京電力の記者会見に出席し、現地取材を積極的に行って質問。その模様をウェブマガジン、「マガジン9」 http://www.magazine9.jp/ で公開している。
「おしどりポータルサイト」 http://oshidori-makoken.com
<3,000円>
*お礼メール
*柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
※サンプル例です。今回、柚木さんがプロジェクト名の入ったオリジナルのコラボイラストを描き下ろしてくださいます。全員プレゼントとなります。
<9,000円>
*お礼メール
*柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
*「みんなのデータサイト」マスコットキャラクター『マリネリくん』シール(青・白各5枚)
*「みんなのデータサイト」マスコットキャラクター『マリネリくん』バッジ(青・白各1個)
<15,000円>
*お礼メール
*柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
*WEBサイトでのお名前掲載
*「みんなのデータサイト」マスコットキャラクター『マリネリくん』Tシャツ1枚
※サンプル例です。サイズは、男性用、女性用がそれぞれ1サイズ(M)となり、プロジェクト成立後、直接サポーター様にメールにてご希望の1枚を確認させて頂きます。
<30,000円>
*お礼メール
*柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
*WEBサイトでのお名前掲載
*放射能測定済み食品&調味料などのセット
※お送りする商品のサンプル例です。送付時に季節の商品をお送りします。
<100,000円>
*お礼メール
*柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
*WEBサイトでのお名前掲載
*放射能測定済み食品&調味料&測定室取扱商品(書籍・雑貨)セット
*「みんなのデータサイト」マスコットキャラクター『マリネリくん』Tシャツ1枚
※お送りする商品のサンプル例です。送付時に季節の商品をお送りします。
<300,000円> ※限定5名
*お礼メール
*柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
*WEBサイトでのお名前掲載
*放射能測定済み食品&調味料&測定室取扱商品(書籍・雑貨)スペシャルセット
(※放射能測定済み食品&調味料は春~夏と秋~冬の2回に渡ってのお届け)
または
おしどりマコけんさんによる「オリジナル針金アート」作成
※顔よりも大きなアートや、原子炉ピアスなど小さなものまで、ご希望のもの1点をおしどりケンさんとご相談の上、お作りします。ご希望はプロジェクト成立後、直接サポーター様にメールにておうかがい致します。尚、3次元のものや、1メートルを超えるサイズのものはお作り出来ません。ご了承ください。
2015年3月29日には東京・水道橋にて市民と測定室の第1回交流会を実施。関東を中心に、北は北海道から南は四国・九州の市民が集まりました。一人一人では出来ないことが、「手を取り、つながること」で実現できる手応えを感じています。どうか私たちに力をお貸しください。どうぞよろしくお願いいたします。
・お礼メール
・柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
・お礼メール
・柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
・「みんなのデータサイト」マスコットキャラクター『マリネリくん』シール(青・白各5枚)
・「みんなのデータサイト」マスコットキャラクター『マリネリくん』バッジ(青・白各1個)
・お礼メール
・柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
・WEBサイトでのお名前掲載
・「みんなのデータサイト」マスコットキャラクター『マリネリくん』Tシャツ1枚
・お礼メール
・柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
・WEBサイトでのお名前掲載
・放射能測定済み食品&調味料などのセット
・お礼メール
・柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
・WEBサイトでのお名前掲載
・放射能測定済み食品&調味料&測定室取扱商品(書籍・雑貨)セット
・「みんなのデータサイト」マスコットキャラクター『マリネリくん』Tシャツ1枚
・お礼メール
・柚木ミサトさんコラボ壁紙/携帯待受データ
・WEBサイトでのお名前掲載
・放射能測定済み食品&調味料&測定室取扱商品(書籍・雑貨)スペシャルセット(※放射能測定済み食品&調味料は春~夏と秋~冬の2回に渡ってのお届け)
または
おしどりマコケンさんによる「オリジナル針金アート」作成